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大人女子を楽しむ!

アラフォー・アラフィフの毎日をもっと快適に、もっと楽しむための工夫&チャレンジ

ソロモンの偽証を読み終わりました。頂上からの眺めを楽しむ作品ではなかった

ソロモンの偽証を、第三部まで読み終わりました。

3週続けて、週末はソロモン三昧。

 

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全部で約3千ページ、長かったですね~。

それでも、宮部さんが上手だから、途中で読むのが嫌になったりはしないんです。

こんな中学生いないよ~と思う場面は多々ありましたが、登場人物ごとの心理描写、エピソード、ぐっとひきこまれました。

ただですね、ストーリー全体としては、“えっ、これで終わり?”という展開に感じてしまったんですよね。。。

ミステリーだと思って読んでいたので、最後の最後にとんでもない謎解きが!凄いどんでん返しが!というのを期待していたのですが、なんだかあっさり終わった感じです。

弁護人の関わりについても、第二部の途中から大体分かっていて、読者の多くが予想したであろう通りの展開で最後まで進んでしまいました。もちろん、関わり自体については深く掘り下げられましたが、全体的な役割は予想通りで、なんか第二部の途中でストーリー展開の大かたは済んでしまっていたような・・・。

 

登山でいうとですね、頂上からの景色はどんなに素晴らしいのだろうかと胸躍らせながら長い道のりを歩き、ようやくたどり着いた頂上で目にした風景は、、、途中で見ていた景色とあまり変わらなかった。。。という感じでしょうか。

 途中の景色も綺麗なんです。ただ、頂上からの眺めに大きく期待していただけに、肩すかし感が否めない。

 ずっと、まだ導入部分が終わらない、まだ登場人物の裏の顔が描かれているところ、と思って読んでいましたが、その導入部分をもっとよく味わうべき作品だったのだなということが、読み終わった後で分かりました。

 調べてみたら、雑誌に10年にもわたって連載されていたのですね。途中を味わう作品にしないと、みんな読んでくれないでしょうから、当然といえば当然ですか。

 

 第一部から第二部にかけてが、自分の中での謎が大きく膨れ上がって、一番楽しめました。

 第三部の裁判に入ってからは、あまり驚くような展開はなかったなぁ。逆に、嘘の証言をしてきた樹里ちゃんが弁護人のために更に嘘の証言を続けるというようなエピソードがあったのですが、まったく理解ができず・・・。これだけ人物の背景や心理描写が細かく描かれていれば、その行動に同意はできなくても、この人ならそうするだろうなぁと納得がいきそうに思うのですが、この樹里ちゃんの行動については大きな違和感が残りました。

 

文庫版には、主人公の藤野涼子が大人になってからの短編小説も掲載されており、主人公達のその後の人生が気になる読者にサービスしてくれています。涼子の進路は、映画とは違うみたいですよ。。。